ピロリ菌があると、胃ガンになる?
今回の試してガッテンは、ピロリ菌と胃ガンの関係だった。
ピロリ菌というのは、強塩酸である胃の中で生きている細菌で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因を作るとされている。
そしてこのピロリ菌、胃ガンとの相関関係があると考えられてきた。
ところがピロリ菌をラットに感染させても、胃ガンは発生しない。
ピロリ菌は、確かに胃壁の細胞を攻撃するのだが、攻撃された細胞は自爆してガン化を阻止する。
ガン細胞というのは、細胞分裂してできてくるので、細胞分裂が正常に起こらない場合は、細胞はガン化できないわけである。
ところが別のファクターが加わると、胃ガンのリスクは跳ね上がるという。
その一つ目は「高血糖」。
たとえばピロリ菌に感染しており、高血糖の場合は、ピロリ菌に感染していない場合より胃ガンのリスクは4倍になるという。
次は「喫煙」。
喫煙者は、たばこを吸わない人の6倍胃ガンになりやすく、ピロリ菌に感染している場合は、11倍も胃ガンリスクがあるという。
それから「塩分の摂りすぎ」塩分の摂り過ぎも、ピロリ菌を放置していると、4倍以上も胃ガンリスクが生じるという。
ピロリ菌に感染しているかどうかで、胃ガンリスクは何倍にもなるんやね。
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ピロリ菌は、除菌しても胃ガンリスクは残る?
ピロリ菌に感染していると、胃ガンのリスクが4倍以上になる。
それならとにかくピロリ菌を除菌すれば、胃ガンにならないのか?、、というと、そうでもない。
除菌をしたとしても、その時点で胃ガンの元ができておれば、その胃ガンが数年をかけて大きくなって、胃ガンができると言うこともあるらしい。
なのでピロリ菌を除去したからといって、絶対胃ガンにならないと言うことはない。
ただ、リスクはかなり下げることができるという。
ピロリ菌がいるかどうかの検査には、色々あって
- 呼気検査
- 内視鏡検査
- 血液検査
- 尿検査
それでピロリ菌がいると分かったら、抗生物質を1日2回、1週間続けて除菌する。
ただし除菌の成功率は、8割前後だという。
上手くいかなければ別の抗生物質を使って除菌するという。
費用は健康保険がきかないので、だいたい5万円前後だという。