介護は、助ければいいと言うものではない
今回の試してガッテンは、脳卒中による介護のリハビリ特集だった。
最新脳科学を応用したリハビリ方法が、今注目されている。
立てない、歩けない、話せない、という脳卒中の後遺症。
脳卒中は、脳にダメージが及ぶ病気なので、どうしてもこういう後遺症が起こってしまう。
そして今までは、リハビリをやっても、立てるまでしか見通しが立たなかった。
歩いたり話したりという機能が回復するのは、難しいとされ、あきらめてくださいと言われることが多かった。
ところが最近、脳の可塑化(カソ化)現象が起こり、歩いたり話したりという機能までも回復するケースがあるとわかってきた。
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脳の損傷は治らない、しかし…
脳卒中で損傷した部分は、治らない。
歩いたり話したりと言う機能を司る部分は、壊れたままで治らない。
実際、脳卒中から回復した患者の脳を、活性化状態をモニターできる装置を使って調べてみても、その部分は活性化していなかった。
ところが「工夫」によって、脳の別の部分が活性化され、それによって歩いたり話したりすることができるようになることが分かってきた。
ところが、少しでも自分でできることを一人でできるような様々工夫をし、それを実践することによって、徐々に歩いたり話したりできるように回復してきた。
服を着れない理由は何か? 首を通す場所がどこにあるのか分からない→ 赤い目印を付けよう。
半身不随の足に靴が履かせられない→ ちょうど良い高さの椅子を用意しよう。
そういう風に、できなくなっている理由を見つけて、できるような工夫を積み重ねることによって、だんだんいろんな事ができるようになっていったという。
そして半身不随になった手足までも、5年間かかって少しずつ動くようになっていった。
こうして回復した患者の脳の状態を調べてみると、なんと健常者と異なる部分が活性化し、そのおかげで機能が戻ってきていたのだ。
脳というのはそうやって、どこかが損傷しても、生きるのに必要なことであれば、何とか別の部分で補おうとするものらしい。
事故で脳の三分の一を失った人で、生きて生活している人もいるくらいだから、これはもう生存のための機能って事だろうか。
リハビリの効果を上げる、ある秘訣とは?
リハビリがなかなか進まない。
そういう患者に「あること」をすると、リハビリが進むということが、アメリカの研究で分かってきた。
それは何かというと、「ほめる」ということだった。
子供を伸ばすには、まず「ほめる」というのは、教育の基本だけれど、それがなんとリハビリにも役立つという。
ほめるコツは、
- できたら、すぐほめる
- 具体的に、ほめる
人間というのは、子供も大人も脳の働きは同じってことだろうか。
もちろん、スキンシップ、肌への刺激なども有効らしいが、とにかくほめて、やる気を出させる。
これがリハビリを続けさせる、大きなテコになるって事だね。
覚えておこう。
次回は、介護のコツの特集と言うことだ。
古武術介護が登場するような気配だね。
必見。