原因がない痛み、慢性痛。
今回の試してガッテンは、600回記念。
「慢性痛」の回だった。
怪我をすれば痛い。
内臓が痛むと痛い。
ところが、ケガが治ってもずっと痛い痛みがある。
それが慢性痛だ。
慢性痛というのは一体何なのか?
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東京・巣鴨のとげ抜き地蔵前で、100人の人に痛む部分をシールで身体の模型に貼ってもらったところ、なんとたった5カ所しかシールが貼られなかった。
これは一体どういうことか?実は痛みを訴えた人の殆どが、身体の内部が痛いと訴えていたのだった。
そこで身体を半分にスライスした模型を見せて、これに慢性痛のある場所にシールを貼ってもらうと、身体中に広がっている。
人間の神経ネットワークをそれに重ねてみると、そこに沿って痛みが出ていた。
つまり慢性痛というのは、神経の痛みということらしい。
でも神経の痛みって何?
慢性痛の原因は、神経の混線と、脳のダメージ
慢性痛の原因の1つは、怪我などで神経が痛んだ場合、途中で混線が起こることがあるのだという。
実は、病気や怪我で、神経が混線することがあるという。
神経が混線するので、皮膚などから伝達された信号が、全部痛みに変わってしまうのだ。
つまり、通常は痛みを感じないような刺激、なでられたり、触られたり、そう言うことでも、脳に伝わる前に痛みの信号になってしまうと言う。
そしてもう一つ、脳が強い痛みと錯覚してしまう場合もある。
つまり痛みを我慢していると、その痛みが脳に刻み込まれてしまい、それが弱い刺激でも蘇ってきてしまうのだという。
キッカケは、とにかく強い痛み、脳が処理できないくらいの激しい痛みが長時間続くこと。
これをずっと我慢していないといけないと、それがそのまま残ってしまう。
つまり痛んでいることが当然の状態になってしまうのだ。
慢性痛の原因と治療
慢性痛の原因としては、神経が痛む病気が考えられる。
帯状疱疹や神経痛、物理的な怪我、糖尿病、脊髄の病気など、こういう病気の痛みが長引くと、慢性痛が残りやすい。
慢性痛が残った場合、治療はペインクリニックや麻酔科で行われる。
ペインクリニックでは、神経ブロック療法で痛みの経路を断ちつつ、様々な痛みを鎮痛剤で取る。
消炎鎮痛剤や、モルヒネなど、痛みを我慢すれば、その分逆に慢性痛がひどくなる。
ただし、10年痛みを感じ続けていたら、治療は数年かかると考えて、気長に根気よく取り組む必要がある。
うーんしかし、慢性痛って、厄介な病気だね。