うつ病って何? うつ病は突然始まる。
うつ病は、「心の風邪」なんかじゃない?今週のためしてガッテンは、「うつ病」だった。
うつ病というのは、俗に「心の風邪」と呼ばれる。
ところが何度も入退院を繰り返し、5種類も10種類も薬を替えても治らない。
風邪なんて軽い表現を使っているが、そんな簡単なものじゃない。
おしゃべりが好きだった人が、突然「うつ病」になって、黙り込んでしまう。
これって一体どういうことなんだろうか?「心の風邪」と言うフレーズは、実は病院に来てもらうためのフレーズで、病気が軽いという意味ではなかったらしい。
・普通の人がかかりやすい・治療が必要という状態が風邪と似ているのでそう表現しただけだったのだ。
だから今やもう、このフレーズはダメだね。
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うつ病の仕組みとは?
うつ病とは、一体何か?うつ病というのは、憂鬱(ゆううつ)な気分が2週間以上続く状態だという。
やる気が起こらない、身体が重い。
自分に自信が無くなる。
死にたくなる。
こういう状態がずっと続く。
もちろん、健康な人でもユウウツな気分になる。
失敗したり、失敗が続いたりすると、ユウウツになる。
だからこれは当たり前のことなのだが、問題はその状態が延々続くと言うことなのだ。
では、健全な状態でユウウツは、どうやって無くなるのか?実は健康な人の場合、脳がユウウツ状態になったとき、ユウウツ退治物質(セロトニンなど)が放出されるのだ。
ところが「うつ病」になると、この退治物質が浪費されてしまうのだという。
抗うつ薬は、10種類以上あって、人によって効く薬は1個しかない。
うつ病がなぜ起こるのか、今分かっていることは、心を安定させるセロトニンの分泌がうまく行かず、また脳の海馬という部分が萎縮しているということだけ。
だから実はまだまだ謎が多いのだ。
うつ病の薬を抗うつ薬と呼ぶが、これは少ないセロトニンが有効に働けるように、神経細胞のシナプスという結節部にフタをする薬だ。
セロトニンが放出される部分には穴があるのだが、そこにフタをすると、放出されたセロトニンが元に戻れなくなり、何度も使われるようになるのだという。
ただしこの部分の穴は、人によって形が異なっていて、だからフタをするための薬も種類がたくさんある。
そして一つの薬か有効かどうか確かめるのに、なんと3ヶ月くらい飲み続けないといけないらしい。
10種類以上ある薬を、それぞれ3ヶ月ずつ試さないといけないわけだから、これは大変だ。
うつ病の行動認知療法とは?
うつ病対策には、認知療法というのもある。
認知療法というのは、自分を訓練して、うつ病を克復する方法だ。
これは最悪期には使えないが、多少うつが軽くなった状態で使える方法だという。
チベット仏教だったか、ユウウツになったら、自分の行動をいちいち言葉にして見るという方法があったが、自分の感情を客観的に書き留めたり、言葉にして言って見たりする。
そうやって自分を客観視して、ユウウツになっている自分を外から見ることができるようになると、うつに取り込まれることを塞ぐことができる。
そのほかにも、軽い運動を明るい気分でやることが、ストレスを減らし、うつを改善するのが有効だという。
まだまだ決定打のない「うつ病」対策だけれど、色々試してみるというのは、大事なことだろう。