肩こり・腰痛。
今回の試してガッテンは、慢性痛の情報第二弾だった。
揉んでも治らないコリ。
それってもしかして、慢性痛?ということで、肩こり・腰痛を抱える数人の被験者を集めて簡単な実験をしてみた。
彼らは不思議なことに、普段こっていると主張する場所をさわってみても、実はこっていなかった。
でもそこだという。
で、他の場所をさわって調べてみると、少し離れた場所に、硬くこっているところがある。
ココを軽く刺激すると、なぜか普段苦痛を感じている部分が、ひどく痛むのだ。
つまり、こっていると感じている部分とは、離れた部分が硬くこっているのだ。
番組では、これを「コリコリ」と呼ぶことにしていた。
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電気信号を発する、謎のコリとは?
こっていると感じる部分が、そのままこっている場合は、急性のコリで、暖めたり揉んだりすると解決する。
しかし慢性痛を感じている部分はこっておらず、別の場所がこっていることによる慢性痛は、コリコリ部分を見つけて針を刺して電位を調べてみると、なぜか強い電気信号が発生している。
この部分を、トリガーポイントと呼ぶ。
悪い姿勢を続けたり、同じ痛みがずっと続いたときに、別の部分に信号の発生ポイント(トリガーポイント)ができてしまうのだ。
トリガーポイントは、何かの拍子に「痛い」という信号を脳に送る。
しかもなぜか、乱発する。
そうすると、脳は混乱し始めて、肩こりや腰痛部分に痛みがあると錯覚し始める。
だから、痛いと感じている部分に触れても、コリがない。
トリガーポイントで、姿勢が悪くなる。
トリガーポイントのコリを放置しておくと、どんどん悪くなる。
というのもコリコリが慢性化すると、体のあちこちに鈍痛が起こり、それがどんどん広がっていくのだ。
なぜかというと、錯覚のコリが新たにトリガーポイントを作ってしまうというのだ。
こうなると、全身が鈍痛の固まりになってしまう。
トリガーポイントは、パチンコ玉からウズラ卵くらいの大きさの固まりで、まるで骨みたいなものになるという。
ただしそれ以上の大きさにはならないという。
肩こりの原因になるコリコリは、肩胛骨に沿った部分によくある。
押すと、別の部分に痛みが出るのが、トリガーポイントだという。
ペインクリニックでの治療
トリガーポイントを自分でほぐすには、ストレッチや撫でるのがいいという。
筋肉の流れに沿って撫でて、痛みを流す。
病院での治療は、ペインクリニックや麻酔科で行う。
トリガーポイントの治療は、麻酔注射や、針治療で痛みを洗い流すことを繰り返す。
頻度は、週一回ペースで数週間。
費用は、麻酔注射は1カ所800円くらいで、数千円だというから、鍼灸治療でも同様だね。