ホットケーキ、なぜうまく焼けない?
今回の試してガッテンは、ホットケーキの焼き方など、食に関するモノだった。
巷には、たくさんのホットケーキミックス、ホットケーキの素が売られている。
そのパッケージには、分厚いホットケーキが2枚重ね3枚重ねされ、バターがその上の鎮座し、メープルシロップがおいしそうにかかっている。
でも、実際に作ってみると、大きなどら焼きの皮みたいなモノができあがるだけ。
これって本当は、パッケージのように焼けるんじゃないの?パッケージのホットケーキって、うそなんじゃないの?…というのが、視聴者から寄せられた。
うーんたしかに。
私は滅多にこういうモノを作ったことがないが、市販のホットケーキミックスで焼いて、ああいう風に見事にかさ高のモノができたのを見たことがない。
これって一体どういう事?興味津々だ。
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ホットケーキはなぜふくらむ?
で、番組では、市販のホットケーキミックスを売り出している番組ではメーカーに問い合わせをしてみた。
そうしたら、パッケージのようにちゃんと焼けるという。
しかも箱に書いてあるとおりに焼くだけで。
枠も何も使わないで。
で、実際に、メーカーから派遣された社員に焼いてもらうと、なんとあのふっくらしたホットケーキが焼けるではないか!視聴者代表が作ったあの情けないホットケーキと、一体何が違うのか?その原因は、ベーキングパウダーにあった。
ホットケーキはベーキングパウダーによって、ふっくら焼き上がるのだった。
でもちょっとした違いで、このベーキングパウダーが、うまくホットケーキをふくらませず、抜けてしまうのだ。
ふーん、なるほどねえ。
高熱で焼くのがコツだった!
ベーキングパウダーというと、あれだね、重炭酸ソーダ、炭酸水素ナトリウム。
略して重曹だ。
バッファー(緩衝剤)なんかにも使うあれだ。
中学の理科では、加熱して炭酸ナトリウムと二酸化炭素に分解する実験がある。
で、番組では、重曹のメーカーの研究室に訪れた。
そして見せてもらったのは、重曹にお湯を注ぐと、大量の二酸化炭素が発生して吹きこぼれる様子!この大量の二酸化炭素によって、ホットケーキはふっくら焼き上がるのであった。
ただし、これが水だとそんなに一気に二酸化炭素は出ない。
つまり、ふっくら焼き上げるためには、高温で焼く必要があったのだ。
そして片面を高温で焼くと、一気にかさ高くなるので、上の方は生焼け状態で重曹がまだ残っている。
そこで裏返すと、そこでもまた二酸化炭素が発生して、生地を真上に持ち上げる。
なるほど、そういう風に2段階でふくらんでいくワケやね。
だからパッケージのように、きれいに分厚くなるわけか。
料理って言うのは、ちょっとしたコツができばえを分けるんやね。
パンやケーキ類の場合はベーキングパウダーの性質をしっかり知っておかないと、失敗するってことか。
納得した。
一度作ってみようか。
ホットケーキを分厚く焼くコツ
- ホットケーキの生地を作る。
混ぜ方は軽くまぜる
- 鉄のフライパンに油を引く
- 何も入れずに予熱を1分強
- ぬれ布巾に1秒フライパンをつける
- コンロに戻して、少し高いところからケーキの生地を入れる。
- 小~中火で3分焼く
- ひっくり返してふたをする
- 弱火で2分焼く
- できあがり!
- 続けて焼く場合には、そのまま次の生地を投入する。