乾燥肌の原因は、実は●●?
今日の試してガッテンは、かゆみと乾燥肌の話だった。
乾燥肌というのは、肌が乾燥してしまって粉を吹いているような状態。
冬になると特にかゆみを増す症状。
これって一体何? と、冬になるたび思う人も多い。
しかしこの乾燥肌の原因は、意外なところにあった、、というから興味津々。
そして乾燥肌でかゆいのも、アトピー皮膚炎がかゆいのも、同じ理屈なんだそうだ。
まず「かゆみ」とは、ヒスタミンという物質が皮膚から放出されることによって起こる。
ヒスタミンというのは、免疫やアレルギー反応に関係するマクロファージ(白血球)や、マスト細胞(肥満細胞)から放出されるアミン類の物質だ。
身体に異物が入ってくると、マクロファージやマスト細胞からヒスタミンが放出され、「異物が入ってきたぞ!」と全身に知らせる。
皮膚の場合は、皮膚の内側のマスト細胞からヒスタミンが放出され、それによって「かゆみ」が起こる。
そうやって皮膚の上に付いた異物を払おうとするわけだ。
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乾燥肌・敏感肌・かゆみの原因は?
皮膚の下のマスト細胞からヒスタミンが放出されると、人間はその部分を掻くことになる。
爪の固い部分などを使って、ガリガリボリボリ掻いてしまう。
そうするとどういう事が起こるか?というと、皮膚の表面(表皮)の細胞がはがれて、薄くなる。
皮膚には表面の「表皮」と内側の「真皮」という部分があって、表皮というのは皮膚を守ってくれる壁のようなものだ。
その表皮を掻いて薄くしまうと何が起こるかというと、皮膚の内側の水分が蒸発しやすくなってしまい、これが「乾燥肌」というものなのだ。
だから皮膚がかゆいからと言ってボリボリ肌を掻いてしまうと、ドンドン乾燥肌になってしまう。
しかも表皮が薄くなると、真皮にある神経が伸びてくる。
「何事だ?」という感じで神経が伸びてきて、ちょっとしたことでも刺激を受けて痛み出す。
皮膚がめくれた後、皮膚がずっとひりひりするのは、神経が皮膚の表面近くまで伸びてきているからだ。
そうすると、皮膚が「敏感肌」になってしまう。
体を洗うときは撫でるだけ、2週間は我慢が必要
乾燥肌の原因は、実は、表皮が薄くなること。
表皮が薄くなると、まず水分がドンドン蒸発する。
これで乾燥肌ができあがる。
また真皮から神経が伸びてきて敏感肌になる。
敏感肌になると、ちょっとしたコトでもすぐかゆくなる。
かゆいと皮膚を掻いてしまうが、そのせいでまた表皮が薄くなって、また乾燥肌や敏感肌が進む。
これがつまり「乾燥肌」と「かゆみ」のメカニズムだ。
なので乾燥肌を防ぐには、まず皮膚を掻かないこと。
表皮を薄くしないこと。
だから乾燥肌やかゆみ対策としては、
- シャワーや風呂でも、ゴシゴシ洗うのは厳禁!
- 風呂から上がったら、保湿剤などで水分蒸発を防ぐ。
- また皮膚が再生するまでの2週間は、掻くのを我慢。
日本人は、風呂でゴシゴシ洗い過ぎってコトやね。